どうもゴンです。今回は、自動車が一体どうやって出来ているのか?そんな疑問を紐解いていこうと思います。ディーラー店や中古車屋さんで買っている車について。
たまにTwitterなどでボンネット開けたらドライバーが有ったとか、エアクリーナー交換しようとしたらカッターナイフの刃が有ったなんて投稿もありましたね( ;∀;)
自動車が出来るまでの流れ
自動車が開発されるまでの一般的な流れは以下の通りです
- 設計
最初に、自動車メーカーの設計者が、新しい自動車のデザインを考案します。設計者は、外観や機能、安全性、燃費、コスト、製造方法などの要素を考慮して、様々な設計案を作成します。 - テスト
設計が決定されたら、プロトタイプ車両が作成され、テストが行われます。テストは、車の機能、安全性、耐久性、燃費などを確認するために行われます。テストは、実際の道路でのテストドライブや、専用の試験場でのシミュレーションテストが行われます。 - 製造
テストが合格したら、製造ラインで量産されます。自動車メーカーは、様々なサプライヤーから部品を調達し、組み立てて完成車とします。 - 販売
自動車が完成すると、自動車メーカーは販売を開始します。販売チャネルは、ディーラーやオンラインストアなど様々あります。また、マーケティングキャンペーンや広告などを展開して、消費者に認知されるようになります。 - メンテナンス
自動車が販売された後も、定期的なメンテナンスが必要です。自動車メーカーやディーラーが、点検や修理などのサービスを提供しています。
このように、自動車の開発から販売までには、多くのプロセスが関与しています。それらのプロセスは、常に技術革新とともに進化しています。
サプライヤーとは?
サプライヤーとは、企業や組織が製品やサービスを生産・提供する際に必要な部品や原材料、装置、技術、人材などを提供する会社や個人のことを指します。
自動車産業においては、エンジン、タイヤ、ブレーキ、シートなどの部品や原材料を提供するサプライヤーが存在します。
また、製造ラインの設備や技術、人材などを提供するサプライヤーもあります。サプライヤーは、企業の業績や製品品質に大きな影響を与える重要な存在であり、
企業はサプライヤーとの関係を慎重に選択し、信頼関係を築いていくことが求められます。
また、サプライヤーとの交渉や取引には、価格や納期などの条件交渉や品質管理などの課題があります。
マーケティングとは?
マーケティングとは、商品やサービスを提供する企業が、顧客に向けて商品やサービスの価値や魅力を伝え、購買行動を促進するための一連の活動のことを指します。
マーケティングの目的は、顧客のニーズや要望を理解し、それに応じた商品やサービスを提供することで、顧客の満足度を高め、企業の売上や利益を増やすことです。
マーケティング活動には、以下のようなものがあります。
- 商品やサービスの開発・設計
顧客のニーズや要望に合わせた商品やサービスを開発するための調査や分析を行います。 - プロモーション
広告、販促、PRなどを活用して、商品やサービスの魅力を伝えます。 - 価格設定
競合相手や市場の価格水準、商品の付加価値などを考慮して、適切な価格を設定します。 - 販売チャネルの選択・管理
販売チャネル(直販、卸売り、小売り、ECなど)を選択し、管理します。 - 顧客満足度の向上
顧客のニーズや要望を把握し、商品やサービスの品質やサポートを改善して、顧客満足度を向上させます。
プロセスとは?
プロセスとは、ある目的を達成するために、複数の手順や作業を順序立てて実施する一連の流れのことを指します。
プロセスは、目的に応じて設計され、常に改善されることで、より効率的かつ効果的な成果を生み出すことを目指します。
ビジネスにおいては、企業の業務プロセスの効率化や品質管理などに利用されます。具体的な例としては、生産ラインでの製造プロセス、顧客対応のプロセス、経理や人事などの
バックオフィス業務のプロセスなどがあります。
プロセスは、以下のような特徴を持っています。
- 目的志向性
プロセスは、ある目的を達成するために設計されます。 - 手順性
プロセスは、複数の手順や作業を含んでおり、順序立てて実施されます。 - 連続性
プロセスは、常に改善されることで、より効率的かつ効果的な成果を生み出すことを目指します。 - 測定可能性
プロセスは、目的達成の度合いを定量的に評価することができます。
コイル材から車が出来るまでの過程
コイル材から車が出来るまでの過程は、以下のような工程を経て行われます。
※コイルと言われても分からない方も居るので、トイレットペーパーを想像して下さい。紙では無く様々な厚みの鉄板が巻かれている物です!
- 材料の準備
最初に、鉄鋼メーカーから生産されたコイル材を車体部品の形状に切り出すための板材に加工します。このとき、鉄鋼の種類や厚さに応じて、切断工程で使われる工具や機械を選定します。 - プレス加工
次に、板材をプレス機で成形します。プレス加工では、板材に必要な形状を与えるため、高圧力で板材を押し込んで成形する方法が使われます。車の場合、フロントフェンダーやボンネット、ドアパネルなどの大型パーツをプレス加工します。 - 溶接
プレス加工された部品を組み立てる際には、溶接工程が必要となります。自動車のボディは、多数の部品を溶接で結合することで完成します。車の場合、フレーム、ドア枠、天井などを溶接していきます。 - 塗装
自動車の外観には、塗装が施されます。塗装には、下地処理、プライマー、中塗り、上塗りの工程があり、それぞれ専用の塗料が使用されます。塗装は、美観だけでなく、車体を外部からの腐食や傷から守るためにも重要です。 - 組み立て
部品の製造が完了したら、各部品を組み立てて完成車両として仕上げます。組み立てには、エンジン、トランスミッション、サスペンション、ハンドル、ドアなどの部品を取り付けます。組み立てには、工場内で行われる生産ラインに従い、各工程が順次実施されます。
様々な工夫とは?どのようなことが行われているのか?
自動車製造における様々な工夫には、以下のようなものがあります。
- 品質管理
自動車の安全性や信頼性を高めるために、品質管理が重要なポイントとなります。自動車メーカーや部品メーカーでは、製品の品質を担保するために様々な品質管理システムを導入しています。また、生産工程においては、品質の検査を厳格に行い、不良品を排除することで製品品質の向上を図っています。 - 環境配慮
自動車産業における環境配慮は、近年ますます重要視されるようになっています。自動車メーカーや部品メーカーでは、排出ガスや廃棄物の削減に向けた取り組みが進んでいます。例えば、省エネ型の設備やエコロジーな素材の使用、リサイクル技術の開発などが行われています。 - 自動化
自動車製造においては、自動化が進んでいます。生産ラインにおいて、ロボットや自動搬送装置を導入することで、生産性の向上や労働力の削減が図られています。また、自動運転技術の発展によって、自動車の製造方法も変化する可能性があります。 - リーン生産方式の導入
リーン生産方式は、トヨタ自動車が提唱した生産方式で、ムダを排除することで生産性を向上させる手法です。自動車メーカーや部品メーカーでは、リーン生産方式を導入することで、生産効率の向上や品質の向上を図っています。
リーン生産方式とは何?
リーン生産方式とは、トヨタ自動車が開発・提唱した生産方式で、ムダを排除することで生産性を高める手法です。
リーン生産方式では、以下の5つの原則が重要視されます。
- 価値観の明確化
お客様にとって価値のある製品・サービスを提供することが、企業の使命であることを従業員に共有すること。 - バリューストリームの確立
生産ライン上でのムダを排除し、お客様にとって価値のある製品を生産するための最適な生産フローを確立すること。 - フローの確立
生産ライン上でのストップウォッチ時間を短くし、製品を生産するプロセスをスムーズにすること。 - プル型生産方式
生産ライン上での在庫を最小化し、お客様の需要に応じて製品を生産すること。 - 標準化と持続的改善
生産ライン上での業務を標準化し、業務の改善を継続的に行うことで、生産性や品質を向上させること。
バリューストリームとは何?
バリューストリームとは、製品やサービスを提供するために必要な一連の業務プロセスを、顧客視点で捉え、その価値を最大化するためのフローを設計することを目的とした概念です。
バリューストリームでは、製品やサービスを提供するために必要な一連の業務プロセスを、顧客が望む価値を提供することを基準に、そのフローを最適化していくことを目指します。
具体的には、顧客からのニーズを明確化し、それに対応する製品やサービスを提供するために必要なプロセスを特定し、そのプロセスを改善していくことで、ムダを排除し、
生産性を向上させ、品質を高めることができます。バリューストリームは、リーン生産方式において、製品を生産するための最適なフローを確立するために重要な概念です。
バリューストリームに基づいて生産プロセスを設計し、改善することで、生産性の向上や品質の向上、コスト削減などの効果を得ることができます。
プル型生産方式とは何?
プル型生産方式とは、生産ライン上での在庫を最小限に抑え、顧客の需要に応じて必要な分だけ製品を生産する方式です。
顧客が製品を注文した際に、その注文に対して必要な分だけ製品を生産することで、在庫を抑え、ムダを削減します。
プル型生産方式では、生産する製品の数は、顧客の需要に基づいて決定されます。そのため、製品の生産量が過剰になることを防ぐことができ、在庫の山が発生することもありません。
また、在庫を抑えることで、生産ライン上でのスペースを最小限に抑えることができ、生産性の向上にもつながります。
プル型生産方式は、トヨタ自動車の生産方式であるトヨタ生産方式においても重要な概念として採用されています。
トヨタ生産方式は、プル型生産方式を中心に、ムダを排除することで生産性の向上やコスト削減を実現することを目指しています。
その結果、高品質な製品を低コストで提供することができ、競争力の高い企業となっています。
プル型生産方式のメリットとデメリットを教えて下さい。
プル型生産方式のメリットは以下の通りです。
【メリット】
- 在庫の削減
生産量が需要に応じて決定されるため、在庫を大幅に削減できます。 - 生産ラインの最適化
在庫を抑えることで、生産ライン上でのスペースを最小限に抑えることができ、生産ラインの最適化につながります。 - 品質向上
生産に必要な部品の調達や加工において、品質にこだわることができます。 - コスト削減
在庫を減らすことで、保管コストや廃棄コストを削減できます。また、生産ライン上での作業効率の向上により、生産コストも削減できます。
一方、プル型生産方式のデメリットは以下の通りです。
【デメリット】
- 生産計画の難しさ
需要予測が不確実である場合、生産計画を立てることが難しい場合があります。 - 部品の調達時間の影響
部品の調達時間が生産計画に大きな影響を与えるため、部品の調達管理が重要です。 - 組織の変革が必要
従来の生産方式とは異なるため、組織の変革が必要となる場合があります。 - 生産ラインの故障が影響を及ぼす
生産ラインに故障が生じた場合、直ちに対処しなければ、生産計画に大きな影響を与えることがあります。
以上が、プル型生産方式のメリットとデメリットです。
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まとめ
いかがでしたか?少し専門用語などもあって難しい感じにはなってしまいましたが、大きなプラモデルを造ってると思って下さい。
そこに生産性や品質や納期などをしっかりと管理することで出来るだけ安価に車を造っている訳です。トヨタなどの大手は、良いけれど中小企業などは相当厳しい状況で生産していると思います。
\最後まで読んで頂きありがとうございました/
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